*このテキストは、韓国のインターネット新聞社・オーマイニュース(Ohmynews)のイ・ジュビン(Lee Jubin)記者が作成したものを翻訳したもので、正確な翻訳が行われていない可能性があります。ご了承ください。
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강정마을을 사랑한 에밀리의 자진 출국

 

国籍や宗教、肌色は違えど誰もが高貴に扱う言葉がある。「愛」と「平和」。愛は、生命を持つあらゆるものを大事にする、限りなき憐憫である。平和は、力を以て相手を屈服させようとせず、かえって米一粒でも仲良く分けて食べること。だから、愛と平和は、古くから「人類の不普遍的価値」になっている。

台湾出身の平和活動家であるワン・エミリー(27、以下「エミリー」)が、自ら進んで韓国を離れた。彼女は24日の夜、マレーシアを出発してインチョン空港に到着したが、韓国政府から入国を拒否された。

空港の出入国管理事務所関係者は、「出入国管理法11条1項の3号及び4号により入国を拒否した」といっていた。しかし具体的な理由については、なんら説明も行っていない。また、韓国のどの機関がエミリーの入国拒否措置を要求したのかについても語ることはなかった。

大韓民国にとってエミリーは、いったいどれだけの危険人物たるゆえに入国を拒否されたのか。出入国管理法11条1項の3号及び4号は、「大韓民国の利益または公共の安全を害する行動をなすおそれがあると認める相当の理由がある者」、「経済秩序または社会秩序を害し、あるいは善良な風俗を害するおそれがあると認める相当の理由がある者」を入国拒否の対象者と規定している。

この記事を書いている私は、エミリーをよく知っている人々の一人である。ガンジョン村にほぼ常駐していた2011年7月の或る日、私は台湾から来たエミリーをインタビューした。エミリーは、国際平和団体の「開拓者たち」(The Frontiers)のメンバーらとともに、2011年6月からガンジョン村に常駐しながら、済州海軍基地建設反対運動に加わっていた。

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▲インチョン空港で入国を拒否されたエミリーに、韓国の仲間らが手を上げ挨拶している。
ⓒソン・ガンホ(Song Kang-Ho)博士提供

当時、違法的に強行されていた済州海軍基地工事現場の前で、自分が描いた絵を携えて沈黙のデモを展開していたエミリー。この行動が「大韓民国の公共安全を害する行動」だったのだろうか。村の住民たちから「畑仕事を手伝ってくれてありがとう」と、アイスクリームを一つおごってもらったエミリー。これが「大韓民国の経済秩序を害する行動」だったのだろうか。目立って子供たちから親しまれて、ガンジョン村の子供たちと一緒にかくれんぼの遊びを楽しんでいたエミリー。この子供たちとの遊びが、「善良な風俗を害する行動」だったのだろうか。

エミリーの入国拒否の知らせに接したガンジョン村の人々と仲間たちが百方に手を尽くして訴えたけれども、仕方がなかった。2泊3日に亘りインチョン空港で韓国政府と
あきれる小競り合いを交わしていたエミリーは、結局「韓国政府が私を強制出国させる前に、私は自分の足で台湾へ出国する」と自主的に出国する意向を固めた。

そして法務部前で抗議の記者会見を開く準備をしていた韓国の仲間らに、「台湾に行って、平和の島連帯を始めたい」として、「強制出国の記者会見よりは祝祭を」と慰めた。

「生命への限りなき愛」という、人類の普遍的価値を抱きかかえる彼女。ユネスコ指定の生物圏保護区を破壊して建設しようとする海軍基地の反対に乗り出した。「大韓民国の施策に反対するものには往来の道を封ずればよい」と強情を張る政府当局。その振舞いから、極悪だった維新・軍事独裁が連想されるのは何故だろうか。

エミリーが自ら進んで韓国を離れた26日、「民衆の声」は「国連の特別報告官が韓国を訪れ、韓国の人権状況を調査する」と報じ、「国連の報告官は、ガンジョン村における公権力乱用の状況などに関する陳情を受けてから韓国訪問を直接選んだといわれ、彼が韓国の人権状況をいかに判断するかについても関心が集まっている」と伝えた。

私は台湾からガンジョン村に来ました。
ガンジョンの海はとても美しいです。
私は台湾からガンジョン村に来ました。
岩は暖かく粘り強いです。
人々はあなたをグロンビと呼びます。
私はハルマン(おばあさん)が静かに眠っているのを見ました。
人々はあなたをジュンドクの海と呼びます。
ジュンドクとジュンドクのお父さんは、揺れることなくひるまずここを守っています。
グロンビのうめき声が聞こえます。
グロンビのうめき声が聞こえます。
全世界の平和のやりてが集まってきています。
グロンビよ、泣かないで。

*ワン・エミリー作「グロンビの歌」

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▲2011年、エミリーがガンジョン村に暮らしながら描いたグロンビの風景。
ⓒエミリー

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